原子爆弾とは〜注79

公開: 2019年10月16日

更新: 2019年10月xx日

注79. 迎撃戦闘機

遠方にある敵の基地を飛び立って攻撃のために飛来する敵の航空機を、見方の基地から飛び立って迎え撃つための戦闘機を、迎撃戦闘機と呼びます。この場合、長距離を飛ぶ必要はないので、燃料を大量に積む必要はありません。しかし、短時間で敵の航空機が飛ぶ高度か、それ以上の高度に到達して、敵の航空機を待つ必要があるため、高出力のエンジンを搭載する必要があります。

第2次世界大戦に突入する前に日本海軍が開発したゼロ戦は、長距離を飛んで、敵の航空機と戦い、撃ち落とすことができるように、機体を軽くし、大きな機銃を搭載していました。この場合、エンジンは一定の出力で長時間稼働しなければならないのですが、短時間で高出力を出す必要は余りありません。このため、ゼロ戦は迎撃戦闘機には向いていませんでした。

日本陸軍や海軍は、本土上でのB-29の迎撃を目的とした新型の飛行機を開発しなければなりませんでした。エンジンもそのために改良され、ターボチャージャー(排気タービン)を搭載した戦闘機が開発されました。しかし、ターボチャージャーは、空気の薄い高高度では有効に働かないため、高高度で飛来するB-29を迎撃するためには、時間をかけて高高度まで上昇し、B-29の上空から1回だけ攻撃する戦法が採られました。

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